女性研究者 -Vol.9- メディア情報学部 社会メディア学科


- 女性研究者

留学生の目から見た世界が異なる視点を与えてくれました

メディア情報学部 社会メディア学科
山崎 瑞希 准教授
東京学芸大学附属高等学校 → 早稲田大学第一文学部哲学科心理学専修卒業 → 早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了 → 同博士後期課程修了、博士(文学)学位取得。早稲田大学助手、科学技術振興機構社会技術研究開発センター主任研究員を経て現職。/神奈川県出身

異文化移行による認知の変容に関する研究

留学生の異文化適応や滞在国の人々への態度形成過程とその規定因について、社会心理学的アプローチを用いて検討するとともに、対人関係の持ち方の文化比較を行っています。また最近は、異文化滞在による行動や認知の傾向(注意の向け方など)の変容に関心があり、文化心理学や社会的認知における知見や手法を用いて文化変容の過程を明らかにしたいと考えています。文化的背景の異なる人々からこれまでと異なる視点を得たときの驚きと喜び、文献から仮説を組み立て、形にしていく過程の面白さは格別です。

研究のきっかけ

1990 年頃、大学主催の留学生と日本人学生の日帰りバス旅行の帰り路、1 人のアジア出身留学生が言いました。「日本人は随分ひどい。歴史が証明するように、いつか日本も傾く時が来る。そのとき私は笑ってそれを見ているだろう。」それまで交流していた留学生とだいぶ印象が異なる内容に、他の留学生は日本でどのような経験をし、どのような思いを抱いているのか、インタビューと質問紙調査を行い全体像を知りたいと思ったことが研究のきっかけです。留学生の目から見た世界は大変刺激的で飽きることなく、今日に至ります。

夢のために努力したこと

文献調査やデータ分析、論文執筆など、研究には1人で向き合わなければいけない時間が多くあります。大学でしかデータ分析ができなかった時代は、慣れない作業に時間がかかり、エラーと格闘する日々でした。老朽化して真っ暗な校舎の階段が怖くて、かけおりて帰宅していました(逆に危ないですね!)。また、博士論文を執筆していた頃は、大学で授業を持ち始めた時期でもあり、様々な悩みも抱えていて、将来が見えない苦しみと闘いながら、「いま自分にできることを精一杯行おう」と少しずつ進めたことを覚えています。

Work Style

疲れたときはストレッチポールの上に仰向けに寝て、簡単なエクササイズをしています。身体のなかからリラックスできる心地よさがあります。

社会心理学の女性研究者4名で毎年春に旅行に行きます。今年は熊野古道とくじらの町、太地を訪れました。研究の話はもとより、大学の状況や授業方法、社会問題など様々な話のできる仲間の存在はとても心強いです。

大学時代に1つの学問を修めることは、その後の人生を変える力になります。直接関連した職業に就かなかったとしても、専門分野を学ぶことで世界の見え方が変わってきます。友人や尊敬する先生方との出会いもあり、学問の面白さを知ることで人生をより豊かなものにできると思います。

 

女性研究者・社会で輝く卒業生たち