女性研究者 -Vol.7- 知識工学部 自然科学科


- 女性研究者

人と植物とのつながりを見直す植物が持つ力の再発見!

知識工学部 自然科学科
﨡原 絹子 講師
前橋女子高等学校 → 北里大学薬学部薬学科卒業 → 武蔵工業大学助手を経て現職/群馬県出身

植物療法の科学的解明の研究

南太平洋地域の薬用植物が主な調査・研究対象です。地球上では多くの薬用植物が危機に瀕しています。また、特定の地域で口承で受け継がれている伝統的な植物療法は、その後継者が少なくなっています。植物の新しい働きを見つけたり、人と自然とのつながりから生まれる植物療法について、その作用を科学的に解明する研究を行っています。地球上にはまだ私たちの知らない有用成分をもった植物がたくさんあります。

生薬に興味

大学時代に生薬に興味を持ち、卒業後は漢方の勉強を始めました。その後しばらく経ってから、たまたまフィジーのフィールド調査に同行する機会に恵まれ、そこで植物療法士のサローテに出会い、植物がもつ力を再発見しました。一緒に村の中を歩きながら、「あの葉もこの実も薬になるの」、まるで村が薬草園のようでした。薬草の知識に基づく民間療法はフィジーの人々に深く息づいていました。これをきっかけに人と自然とのつながりをもう一度見直し、植物の様々な知見を後世に伝えていきたいと研究を始めました。

夢の実現のために

夢を実現できる人はごくわずかです。私は大きな夢もなく、その努力を怠ったひとりです。しかし誰でも、特に若いときは、いろいろな可能性と選択肢があります。その中で、消極的ですが、嫌いでないことを選んできました。また、頼まれたことには、それが苦手なことであっても、分野違いであっても、期待されてのことだと考えて、引き受けることにしてきました。それが新しい出会いや可能性につながり、今に続いていると思います。

Work Style

きのこ狩りが趣味です。野生のきのこには、食用、食不適、毒、不明など色々ありますが、見極めは難しく、同じきのこでも場所や季節で色や形が異なることもあります。森の中を歩くだけでも気分がリフレッシュされますが、美しいきのこや群生を発見したときは感動です。野生のきのこは傷みやすくほとんど市場に出回りません。それを料理して食べる楽しさ。栽培きのこにはない格別な味です。

庭でハーブを育てています。セージ、ディル、ローズマリー、タイム、フェンネル、ステビア、スイートバジル、レモングラスなど、種類は様々。料理の他、ハーブティー、ハーブ酒、ハーブバス、ポプリ、と生活の中で大活躍しています。授業では教材にも使用し、精油を抽出したりします。芳香蒸留水は化粧水にすれば保湿に、部屋に一吹きすれば優しい香りを放ち、心を穏やかにしてくれます。

私たちは自然から多くのことを学び、そこから様々な発想やものを生み出しています。五感を働かせ、自然を観察する力を身につけて欲しいです。

「驚きは知ることの始まりである」(プラトン)

 

女性研究者・社会で輝く卒業生たち