女性研究者 -Vol.10- メディア情報学部 情報システム学科


- 女性研究者

人工知能の「学習」に魅力がいっぱいコンピュータによる自動作曲も!

メディア情報学部 情報システム学科
大谷 紀子 教授
お茶の水女子大学付属高校卒業 → 東京工業大学工学部情報工学科卒業 → 東京工業大学大学院理工学研究科情報工学専攻修士課程修了 → キヤノン株式会社情報メディア研究所、東京理科大学助手、武蔵工業大学講師、武蔵工業大学准教授、東京都市大学准教授を経て現職/埼玉県出身

人工知能の研究

人工知能の研究をしています。その中でも特に、推論や学習など人間の知的活動と同様の処理をコンピュータで実行したり、人間には不可能と思われる膨大な情報処理をコンピュータで効率よく実行したりする方法を探求しています。結果に一喜一憂する日々ですが、うまくいっても失敗しても人間の能力の高さを再認識します。今は、コンピュータによる自動作曲の研究に力を入れています。人の感性に訴える楽曲が生成できたときは、とても嬉しいです。

きっかけはコンピュータ

父の仕事の影響でコンピュータに興味を持ち、中学生のとき親にお金を借りてパソコンを買いました。目的を達成するための処理方法を考えるのはとても楽しく、将来はコンピュータ関係の仕事に就きたいと思うようになり、大学では情報工学を学ぶことにしました。大学3 年で受講した人工知能の授業で「学習」の面白さと奥深さに惹かれ、教職課程で人間の教育や学習について学ぶとともに、人工知能の研究室で人間やコンピュータの学習について研究を始めました。その延長で今も人工知能の研究を続けています。

夢のために努力したこと

取り立てて何か特別な努力をしたということはありません。目標の大学に入るには不得意科目も一生懸命勉強するとか、授業でわからないことは先生や友達に質問して理解するとか、夢を実現するために今すべきあたりまえのことを日々続けてきただけです。もちろん、すべきことの中にはやりたくないこともたくさん含まれていますが、「夢を実現したい」という気持ちが「やりたくない」という気持ちに勝れば、淡々とこなせると思います。そのためには「自分はこれがやりたいんだ!」という強い気持ちが大切だと思います。

↑ 学生からもらった誕生日プレゼント

8:30 に出勤して、研究室でコーヒーを一杯飲んでから仕事を始めます。授業、学生指導、研究打合せ、会議など、いつも日中は予定がぎっしりです。忙しいけれど、とてもやりがいがあります。ふとしたときに気付く学生の成長ぶりや、学生との何気ない会話が原動力になっています。まとまった時間が取れる夕方になったら、腰を据えて研究を開始します。ときには仲良しの先生方と、行きつけのお店でリフレッシュすることも!

バイクと車が大好きです。夏は北海道でのバイクツーリングを楽しみます。車はロータリーエンジンのスポーツカーに乗っています。一般的なレシプロエンジンとは異なる機構で走っていると思うだけでワクワクします。バイクや車を操る楽しさと、プログラムが動いたときの嬉しさは似ているかもしれません。

大学に入学するとき、父が「工学部で勉強するならこういうのを使いこなさないと!」と言って、逆ポーランド記法の関数電卓を買ってくれました。一般的な電卓とは入力方法が異なり、括弧を使わなくても計算できる優れものです。ちょっとした計算にもこの関数電卓を使って、エンジニア魂をくすぐりつつ仕事を進めます。

何をするにも人とのつながりが大切です。いろいろな人とコミュニケーションを取ることによって、問題点に気付いたり、新しい発想が生まれたり、協同作業につながったりするなど、仕事の幅が広がります。また、かけがえのない趣味を持つことも重要です。仕事で問題が発生しても、大好きな趣味があれば気持ちを切り替えられますし、趣味を通して新たな人とのつながりが生まれることもあります。

 

女性研究者・社会で輝く卒業生たち