女性研究者 -Vol.1- 工学部 機械工学科


- 女性研究者

高校の時に好きだった力学と数学がやりたかったエンジン設計にいきています

工学部 機械工学科
伊東 明美 准教授
南山高等学校卒業 → 武蔵工業大学工学部機械工学科卒業 → 武蔵工業大学大学院修了 → 日野自動車勤務 → 現職/愛知県出身

エンジンの設計に関する研究

エンジンを構成する部品と部品のあいだ(摺動面)に生じる問題について研究しています。焼付や摩耗の原因解明、摩擦の低減などが課題です。一つの課題に対し多くの要因が複雑に関与しているため、原因の解明には推理小説に似た謎解きの楽しさがあります。また次世代エンジンの設計に直結する内容であるため、開発現場の技術者の方々の期待を感じることができ非常にやりがいがあります。一つの設計変更により複数のパラメータが変化するため、実験条件の検討が毎度頭を悩ませるところであり、楽しいところでもあります。

子供の頃から車が大好き!

子供の頃から動くもの、なかでも自動車が大好きでした。また絵を描くことや、何かを作っていることが好きでした。中学、高校では、物理の力学の部分と、数学の図形を扱う部分が面白くて、パズルを解くような感覚で問題を解くことを楽しんでいました。現在の専門のエンジンは、自動車を構成する装置の中でも、もっとも複雑な運動をするものであり、その研究では、設計や力学が理解できることが求められます。自分の得意なことを生かし、好きなことをやっていたらエンジンにたどり着いた、といったところでしょうか。

やりたい研究分野に近づくために

エンジンの摺動面で生じた問題(トライボロジー)を研究したかったのですが、会社員時代はあまりわがままも言えませんので、何かを選択する際には、常にエンジンのトライボロジーに近づく方を選ぶようにしていました。例えそれが人の嫌がる仕事であっても引き受けているうちに、エンジンのトライボロジーの分野で何かあれば任せてもらえるようになりました。また、技術的に幅広い知識が求められる分野であるため、情報収集には積極的に取り組み,苦手分野ではありますが人脈構築という点も心がけてきました。

Work Style

okada私の必需品は、研究室の頼りになる学生達です。研究の推進はもちろん、分担して研究室の運営にあたってくれています。懇親会があれば「宴会部」が、研究会では「渉外部」が、通知から当日の段取りまで手際よく進めてくれます。燃料や工具、消耗品は「管理部」が、ミーティング準備やお茶出し、文房具は「総務部」が、ばっちり管理をしています。おかげで研究活動がスムーズに進められます。

okada家事能力は決して高くはないのですが、食いしん坊のため料理だけは割合マメにやります。最近、かつお節を削るカンナを買い替え、その切れ味と手に感じる切削抵抗の心地よさに、削るのが楽しくてはまっています。口の中で溶けるほどに薄くかつ均一に削れ、おまけに、同じかつお節なのに、だしの味が変わる!かつお節の形状でこうも違うかと感動し、だしの味を楽しむ料理ばかり作っています。

「この分野でやっていけるのだろうか」と悩む日もあるかと思いますが、自分が興味をひかれるもの、やっていて楽しいと思うものには、大抵、適性があるように思います。自分のやりたいことをあきらめないこと、それに必要な事柄を冷静に見極め努力を重ねることが、夢の実現には重要かと思います。自分に枠をはめず、色々なことに臆せずチャレンジしてもらいたいと思います。

女性研究者・社会で輝く卒業生たち